紙箱には様々な厚さの紙を使用します。
印刷紙器なら350g/㎡、約0.4mm厚前後の板紙(コートボール、newDV等)をよく使い、貼箱の芯ボールにはL判57kg、75kg(1mm厚、1.3mm厚)の裏白チップボール、貼箱のクルミ紙(貼り紙)には四六判 90kg~110kgの紙を使用します。
このように紙の厚さは用紙サイズと重さを目安にする「坪量・連量」といった規格が定められています。
坪量と連量、寸法の関係を順に解説します。
坪量(つぼりょう)
坪量は紙の大きさが1平方メートル(1㎡)あたり何gあるかを示していて米坪(べいつぼ)とも呼びます。
表記は「g/㎡」と表します。
印刷紙器に使用する板紙によく用いる単位で「コートボールの310g」、「newDVの400g」といった感じで使用します。
1㎡あたりの重さなので紙の銘柄が同じ場合は310gより400gの方が厚いということになります。
連量(れんりょう)
連量は1000枚、100枚単位での紙の重さを表します。
薄紙、洋紙は1000枚を1連・1R(いちれん)、板紙は100枚で1連と呼びます。
連量は1連の紙の重さのことで「kg」と表記します。
「四六判の110kg」と言ったら四六判(1091mmx788mm)の大きさの紙が1000枚で110kgの紙のことを指しています。
同じ銘柄の紙なら四六判 90kgより110kgの方が厚い紙ということです。
「K判の39kg」といったら板紙のK判サイズ(640x940mm)、100枚で39kgの重さの紙を指しています。板紙も同様で銘柄が同じなら39kgより51kgなど重い方が厚い紙となります。
紙の大きさとの兼ね合いで単純に重い方が厚い紙となりません、下表のように連量表記が違っても同じ厚さだったり90kgより76.5kgの方が厚いといった場合があります。
四六判の90kgと菊判の62.5kgは同じ厚さ、四六判90kgは菊判の76.5kgより薄い紙です。
0.08mm厚 | 0.09mm厚 | 0.1mm厚 | |
四六判 | 70kg | 90kg | 110kg |
菊判 | 48.5kg | 62.5kg | 76.5kg |
※四六判 1091x788mm、菊判939x636mm
紙はkg単価、㎡単価で金額を算出しており、紙箱の仕様、紙の銘柄・規格の指定にはこのような表記が欠かせません。
そのため御見積書や仕様書でg/㎡やkgの表記を見かけることがあるかもしれませんが、実際のやり取りでは「サンプル箱より1ランク厚い紙で」や「この紙箱より少し厚めで」といった感じで難しい部分は気にせずにご検討頂けるようご案内しています。
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