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特色印刷
前回の【デザインデータ制作】 網点についてに続いて今回は特色インキでの印刷について解説します。
プロセス4色の掛け合わせで紙箱の地色を印刷すると色差が生じやすいことを前回解説しましたが今回は色差を最小限に留めるために特色を指定する方法とメリット、デメリットについてご説明いたします。
特色の指定とメリット・デメリット
特色を指定するにはイラストレーターのウィンドウ→スウォッチライブラリ→カラーブック→DICカラーガイドからDICカラーのウィンドウを表示、特色を指定したい部分を選択して塗りにお好みの色を適用するだけで完了です。
※イラストレーターのバージョンでメニュー名、手順が多少異なります。
例えば紙箱の地色をCMYKプロセス4色の掛け合わせで緑にしていてもデザインの仕上げ段階で簡単に特色の緑に差替えることができます。
特色を使用すると地色以外をプロセス4色で制作している場合、CMYKプロセス4色+特色1色で5色印刷になり印刷代はアップになりますが校正、初回、再オーダー時の色味、色差は少なくなり色が一致しやすくなります。
一方、特色を使用せずに地色もプロセス4色掛け合わせで印刷する場合は印刷代は1色分安くなりますが色の差異が生じやすくなります。
特色を使用する場合、掛け合わせで印刷する場合どちらも色味を重視するかコスト面を重視するかの判断になりますのでケースバイケースです。
下の画像のようなデザインの場合はプロセス4色でも特色でも製作できますので、コストと色味の再現性を考慮して決定します。
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