紙箱のサンプルと製品の差

サンプル

紙箱のサンプルは製品を量産する前に寸法、形式、印刷など仕様を確認するために製作します。

量産に使用する抜型、木型等を製作する前の段階なので製造工程はサンプル製作と製品で異なります。

そのため、仕上がりも若干異なります。

目次

スジ、ミシン

紙を折る部分にはスジ、ミシン目を入れます。

サンプルのスジ※1は弱く、折りづらく、ひび割れる場合があります。それは抜型で型抜きしていないためで紙質に原因がある場合を除き、製品では問題なく、折れるように仕上がります。

ミシン目※2はピッチ(切れている所と繋がりの幅)が異なる場合があります。

寸法精度

試作は抜型を製作する図面をもとに手作業やプロッターでカットします。

試作・抜型製作・製品加工時の僅かな誤差、個体差でサンプルと製品で寸法に差が生じる場合があります。ほとんどの場合、実用には問題ない1mm以下の差です。

スリーブの嵌合(きつい、ゆるい)が気になる場合や寸法精度にシビアな場合は抜型を製作してから型抜きサンプルを製作して確認、型の調整を行います。

貼箱のサンプル

貼箱はサンプルと製品で差が出やすい形式の紙箱です。構造と製造工程上、避けられませんので内容をご確認下さい。

  • 寸法精度

サンプルは手作りです。製品も手作りの小ロット品の場合、個体差、誤差でフタのきつさ、ゆるさや内寸に差が出る場合や印刷、箔押しのレイアウトが少しずれる場合があります。

  • 内側への折込幅、角

貼箱 抜型有、無しの差 でも解説していますが抜型を使わない貼り紙の場合は特に内側角の仕上がりが1個1個異なります。

サンプルと製品の差はもちろん、製品も1個1個異なりますが、破れている場合を除き不良交換の対象ではありませんので予めご了承ください。

貼箱の折り込み

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