貼箱の価格は材料代と加工代、数量や加工の難易度、抜型、木型の有無など様々な条件を加味して算出します。
材料代
貼箱の材料代は箱の形を形成する芯ボール(厚紙)と表面に貼るクルミ紙(貼り紙)、仕切りをセットする場合は仕切りの紙代を合計して算出します。
貼り箱の芯ボールには多くの場合、裏白チップボールを使用します。下の画像のように1枚の紙から展開寸法の大きさに切り分けて使います。
この場合、1枚の紙から2個のかぶせ箱が作れることになります。紙1枚が100円とすると箱1個当たりの芯ボール代は50円となります。
貼り紙の材料代も1枚の大きなサイズの紙から箱が何個作れるかで決まります。
貼り紙は印刷や箔押しがある場合が多いのでそれらの費用も加算して材料代としています。
加工代
貼り箱の加工代は以下のような内訳になります。
- 芯ボール(厚紙)の断裁、罫線や型抜き加工
- 貼り紙(クルミ紙)の断裁、角のカットや型抜き加工
- 貼り加工
- 梱包
初めに芯ボールと貼り紙を断裁したり角をカットする、抜型で型抜きするなど1枚の大きな紙から展開の状態に加工します。
製作する箱によって抜型を使う場合、使わずに加工する場合があります。数量が100個、200個位の場合は抜型を使用しない場合が多く、500個、1000個位からは抜型を使用して加工する場合が多くなります。
印刷仕様の貼箱の場合で絵柄のズレが目立つシビアな箱はズレを最小にするために型抜きを行います。
紙の断裁、型抜きなどの加工後は貼り加工に入ります。
貼り加工も型を使う機械貼りの場合と型を使わない手貼りの場合があり、手貼りは文字通り貼り工程を手作業で行います。
100個位の場合や機械貼りが出来ないサイズ、仕様の場合に木型を使わない手貼りで製作します。手間と時間がかかる為、機械貼りと比べ単価は高くなります。
その代わり、木型代がかからないため初期費用が安く、小ロットの場合やスポット品の場合に有効です。
500個、1000個位からは木型を使った機械貼りで製作します。貼り紙のズレも少なく個体差のない綺麗な仕上がりが望めます。
単価も手貼りより安くなるので数量が多い場合や再版、リピートを見込んでいる場合は木型を作った方がコスト面、仕上がりとも良い結果になります。
コメント